« 2007年12月 | メイン | 2008年2月 »
2008年1月31日
▼ 角館 押絵の下書き

(外町 中町 田口家 樺細工センター)

(押絵 加賀見山旧錦絵)

(下絵)

(押絵 仮名手本忠臣蔵)
外町 中町 田口家の樺細工センターの店の様子で、
国伝統工芸品の「樺細工」を中心にした商いを
しております。
1820年ごろ分家して現在の場所に
「田口家」屋号「田鉄(たてつ)」初代「田口鉄蔵(てつぞう)
を築いた「儀兵衛(ぎへい)」の当初の商いは魚屋だったそうで、
今のような商いをするとは想像もしなかったことと思います。
一つ目の押絵ですが、
「加賀見山旧錦絵(かがみやまこきょうのにしきえ)」は、
歌舞伎の演目で、鏡山(加賀見山)お初がおこした物語、
押絵にはそのお初と岩藤の場面が表されています。
写真のように、その下絵も実物と顔の表情が違うところが面白い発見です。
もう一つの人形は
「仮名手本忠臣蔵(かなてでほんちゅうしんぐら)」で
元禄赤穂事件を題材にした歌舞伎の代表的演目で、
その場面の出演する早野勘平(はやの・かんべい)
かおる・鷺坂判内(さぎざか・ばんない)の人形が
晴々しく飾られています。
こちらのかおるの下絵の表現は加賀見山旧錦絵の下絵と違い
表情豊かにまろやかに描かれていて、作者が違うことに気が付きます。
こちらの方が「平福百穂」の作ではないかと当主と話してきました。
この様な素敵な会話ができる町角館、
見えないところにも様々な物語が隠れています。
-----------------------------
先日戴いたコメントへの返信
氏家明様
コメントありがとうございます。
石黒家の庭に土俵は無いと思います。
お茶会などを開く東屋がありますが、
そのことではないでしょうか。
これからもお付き合いの程
宜しくお願いいたします。
投稿者 角館町観光協会 : 17:36 | コメント (2)
2008年1月30日
▼ 角館の「凍み豆腐」

(内町 表町下丁 石黒家)

(青柳家)

(角館の凍み豆腐)
内町 表町下丁 石黒家と青柳家の雪景色です。
黒塀、建物の黒、白の蔵、白の雪が見事な
モノトーンの山水画を思わせる景色を
醸し出し、見る人の心をつかんで止みません。
さて角館ではこの寒さを利用して作るものに、
凍み大根、干し餅、凍み豆腐があります。
寒中に凍らす事によって隙間を作り、
歯ごたえを作り味が染み渡るようにします。
今回は「凍み豆腐」に挑戦しました。
マイナス6度の世界に豆腐をザルに乗せ
外においておき二晩で出来上がり。
まるで豆腐が煮過ぎた時に「す」ができるような感じですが、
しかしまろやかで大豆の味がして
大変に美味しい凍み豆腐が出来上がりました。
今が旬の「寒鱈」のざっぱ(アラ)を素焼きして、
昆布出汁の中にこの焼いたざっぱを入れ、
塩魚汁仕立てにして、この凍み豆腐だけを具材に食べるお汁
は最高の旬のご馳走でした。
しかも吸い口は黒胡椒です。
以前にフランス人の方からの要望で塩魚汁に
黒胡椒が合うことを学びそれから使用しています。
素敵な景色と美味しいスローフードを
一度に味わえる町角館に是非お越し下さい。
----------------------------
先日戴いたコメントへの返信
氏家明様
コメントありがとうございます。
角高13期だそうですね。
私も角館高校を卒業しました。
2月13・14日は「火振りかまくら」が開催されます。
昔は14日だけで、
しかも数箇所でしか行われていませんでしたが、
今年も13日は観光協会主催で大々的に
桜並木駐車場で行われ、
14日は20数箇所各町内ごとに行われます。
大威徳山ですが現在需要がなくなったのか
砕石が行われていなく、
だいぶ削られましたが中止されています。
機会がありましたらお見せします。
「初日の出の会」は現在も
元旦に登り初日の出
をお迎えしているらしいです。
匿名様
コメントありがとうございます。
私はテレビの放送見ることができませんでしたが、
大変嬉しいことと感謝いたします。
匿名様が何時か行ってみたいと思って
くれただけでも有難い事です。
皆様に支えられながら角館は
その良さを伝えたく頑張っております。
雪景色は2月いっぱいは大丈夫で、
雪の多い年は3月中旬まであります。
是非機会を見つけてお越し下さい。
「雪ざくら角館」のコースをお使いになると
格安で来ることも出来ます。
投稿者 角館町観光協会 : 06:27 | コメント (1)
2008年1月29日
▼ 平福記念美術館 館蔵品展

(内町 表町上丁 平福記念美術館)

(平福記念美術館)
内町 表町上丁 平福記念美術館です。
前庭の雪の道を歩いていくとそこに
和洋折衷の建物が現われ、緑青を思わせる緑色と雪の
素敵な景色に出会うことができます。
その平福記念美術館で2月5日〜4月6日の間
「館蔵品展(かんぞうひんてん)」
『9:00〜17:00、12月〜3月/16:30(入場はいずれも閉館30分前まで)
料金: 大人(高校生以上) 300円、小人(小中学生) 200円
問い合わせ先: 平福記念美術館 0187-54-3888 』
が開催されております。
日本画の世界に洋画の技法を取り入れ
後世の日本画に大きな影響を及ぼした「小田野直武」、
近代日本画の巨匠といわれる平福穂庵・百穂父子の作品を始め、
今回は特別に、
辻九皐(つじ きゅうこう) 山水図(さんすいず) 屏風
三森三静(みもり さんせい) バラに子犬 掛け軸
竹村篁邨(たけむら こうそん) 花鳥図(かちょうず) 掛け軸
長山孔寅(ながやま こういん) 西王母(せいおうぼ) 掛け軸
等の作品が展示されるそうです。
先日の押絵もこの方々の影響の基、
描かれているものが多いと云われますので、
是非往時を思い浮かべ、
この作品も書きながら庶民のお雛様も、
描いていたことなどを空想しながらの
鑑賞も楽しいものと成ると思います。
角館の芸術の深さ、文化の高さをこの機会に是非
ご確認下さい。
--------------------------
先日戴いたコメントへの返信
おサツ様
コメントありがとうございます。
さすが芸術家です。
後の屏風の良さを分かっていただけて
作者も喜んでいることと思います。
平福百穂の作ではと思うのですが、
まー違っていても往時の人々の
美への追求を感じることができるので
見ているものを楽しませてくれます。
是非おサツ様にも見て頂きたい
作品です。
安杖雄進様
コメントありがとうございます。
「かやぎっこ」思い出して頂き光栄です。
それに「あば」良い言葉です。
お母さんが作ってくれたんですね。
今度は機会を見つけて是非
角館にお越し下さい。
こんどご指摘の「納豆汁」の事を
取り挙げてみたいと思います。
秋田は本当に食の宝庫です。
自分達がいかに毎日
美味しいものを食べているのかを
知らない秋田の人が多い事か、
更には宣伝の仕方が下手なせいもあります。
でもその分これから皆様様に知っていただける
チャンスがあることなので頑張ります。
安杖様も周りの方に宣伝してください。
投稿者 角館町観光協会 : 08:04 | コメント (0)
2008年1月28日
▼ 角館のかやぎ

(表町下丁 通りの雪景色)

(きんきん かやぎ)
伝承館前から臨む表町下丁の通りの雪景色と
「きんきんかやぎ」を往時のお皿に盛り込んだ写真です。
右奥に見えるのが先日紹介した「ギバサ」、
皿の右下の野菜は雪を掘って出荷する
この季節ならではの「ひろっこ」で、
次に「セリ」、保存しておいた「天然舞茸」と並びます。
知る人ぞ知る贅沢の極みの料理です。
「かやぎ」とは正式には「貝焼き」
大きな帆立貝を鍋の代わりに使っていたので、
そのように言います。
伽風呂に貝を載せて炭で煮る塩魚汁鍋、味噌鍋(田螺、鶏など)
のことで「貝焼き」が訛って「かやぎ」になり、
今は鍋や土鍋で煮る物も「かやぎ」
もっとなまって「かやぎっこ」と言うようになりました。
「かどかやぎ」「とりっこかやぎ」「ざっぱかやぎ」「じゅんさいかやぎ」
「かもかやぎ」「いがかやぎ」「どんじょかやぎ」「くじらかやぎ」
分かる「かやぎっこ」はありますか?
味噌仕立て、醤油仕立て、塩魚汁仕立て、
それぞれの素材と相性の良い調味料で味付けをして、
それぞれの素材と相性の良い季節の野菜、山菜が入ります。
「かやぎっこ」は非常に奥深い食べ物で「たかがかやぎ されどかやぎ」で、
鍋料理はどちらかと言うといつも同じ野菜、同じ調味料ですが、
「かやぎっこ」になると「ひろっこ」「さしびろ」「みず」「ふき」「笹竹っこ」
「生保内だけ」「あいこ」「ぜんまい」「せり」「さわぼだし」「ごんぼ」「玉ねぎ」
などの季節の野菜や山の幸が必ず入り、
「鍋」と「かやぎっこ」は違う食べ物として考えています。
角館の「かやぎっこ」は正しくスローフードの代表格で
時間(山菜などを採りにいく時間)と
手間(だしのとり方がそれぞれのかやぎによって違うしそれぞれの家庭によっても違う)
が必要な贅沢なご馳走です。
高級飲食店でお金を出したから食べること、
誰でも何処でも食べることの出来ない食べ物です。
投稿者 角館町観光協会 : 07:52 | コメント (1)
2008年1月27日
▼ 田口家の古今雛

(外町 田口家の 男雛様)

(女雛様)
外町 中町 「田口家」屋号「田鉄(たてつ)」の古今雛です。
お雛様には立雛(たちびな)と坐雛(すわりびな)があり、
座雛はだいたい下記の工程で造られてきたそうです。
1 室町雛(むろまちびな)江戸前期
2 次郎左衛門雛(じろうざえもんびな)
3 寛永雛(かんえいびな)
4 享保雛(きょうほびな)(1716〜1736)
5 古今雛(こきんびな)明和(1764〜1772)
古今雛は江戸の上野池端にある「大槌屋」が、
人形師「原舟月(しゅうげつ)」に顔を彫らせて、
作ったことから始まりだそうです。
現実的な顔の造りと綺麗な装束を着せた事が人気を集めて、
江戸ばかりでなく本場京都の関西方面にも評判が高くなり、
江戸末期には眼に水晶やガラスがはめ込まれるなど、
手の込んだ巧妙な作り方まで技術が高まってきたそうです。
更に田口家古今雛の後ろの屏風がとても素敵な絵が描かれています。
「鶴」に「松」が描かれており、
まるで平福百穂の「寒竹双鶴(かんちくそうかく)」の
日本画を思わせる屏風で、この小さな屏風にも
角館の文化の高さが現われており、
往時の人々のセンスの良さが窺われます。
