2008年2月29日
▼ スローライフな遊び「なめらっこ」「竹スキー」

(外町 田町上丁 稲穂)

(しゃがじ)

(竹スキー)
外町 田町上丁 稲穂で面白いものを見つけました。
雪遊び「なめらっこ」に使う「しゃがじ」、
坂を滑って遊ぶ「竹スキー」です。
玄関には木目込み雛と吊り雛、八橋人形の男雛女雛が飾られ、
その置く角に何気なく吊るされていました。
現代の子供達は遊んだことも無いので、
そのもの自体の存在、名前さえも知らないものです。
「しゃがじ」は昔洗剤の無い頃に食器などを洗う
日用品として使われていました。
その泡の出ることを利用して遊んだのが「なめらっこ」で、
このシャガジを割って雪に混ぜ、木べらで混ぜていくと、
雪がクリーム状になり「なめらか」になる為に、
「なめらっこ」と呼ばれたのではないでしょうか。
ケーキやアイスクリームなどまだまだ一般の人々には
程遠いお菓子の時代でしたので、なめらっこにした雪に色々な色を付け
お菓子に見せかけ食べたふりをしたりして遊んだものでした。
「竹スキー」はその名の通り竹で出来たスキーで、
長靴を履いたままこの上に乗り滑る遊びです。
ちょっとした坂で滑るものですが、
これは下が固くなければ滑られない為に、
ほとんどは道路を利用して遊んだものでした。
昭和30年代はまだまだ自動車の量が少なく、
道路が子供達の格好の遊び場でもあり、
今の時代では考えられないことです。
スローライフな時代での事柄で、今では遊ぶ人など見かけませんが、
是非雪の楽しさを覚える為にも子供達に伝えていきたいものです。
投稿者 角館町観光協会 : 06:58 | コメント (1)
2008年2月28日
▼ 角館 茅葺屋根の雪下ろしの仕方

(表町下丁 青柳家 母屋)

(松本家)
昨日の青柳家母屋と松本家の屋根の状態です。
普段生活していないので中で暖房をとることがない為に
茅葺屋根の上にはご覧のように、
まだまだたくさんの雪があがっています。
雪国では屋根の雪は中で生活しているとその熱で雪が溶け出し、
降った量よりはだいぶ少なくなりますが、
その副産物として軒先のたろんぺ(つらら)となって垂れ下がります。
上の雪もつららも量が多くなると必然的に「雪下ろし(ゆきおろし)」を
しなくてはいけなくなります。
前回にも紹介しましたが、その基準は各家によって違いますが、
建具の襖や障子の開閉がスムーズに行かなくなった時が、
目安と言われています。
さてその雪下ろしですが、
普通の家は滑り止めという細工が屋根に施されているために、
その滑り止めの前に出ないように気をつければいいので、
晴れた穏やかな日に行われます。
ところが茅葺屋根にはその安全装置の滑り止めが付いてなく、
更に屋根が急傾斜になっているために、
普通の屋根とは違う下記の「下ろし方」をするそうです。
1 なるべく気温の低い日に行われます。
(雪がすべり落ちないように)
2 茅葺専門の雪べらを使う
(柄の長い板で出来た雪べら)
3 はしごで屋根に上がってまず一番上に上がります。
(普通の家は軒先から下ろしたりします)
3 上から順序に下ろします。
(雪の重さを考えて)
4 必ず30センチぐらい雪を残します。
(1と同じ理由で雪崩のように滑り落ちないように)
5 片面だけではなく回りながらおろします。
(3と同じで片面だけに重圧がかからないよう)
雪国には様々な屋根があり、それぞれ下ろし方が違い
その場所にあった下ろし方をするために、
専属の下ろし業者(毎年頼んでいる業者、又は大工さん)に、
雪下ろしをしてもらう旧家が多いようです。
投稿者 角館町観光協会 : 06:32 | コメント (0)
2008年2月27日
▼ 安藤家 風物詩と知られざる大戸

(安藤家 座敷蔵入り口右横に干してある「鏡餅」)

(安藤家の入り口の「大戸(おおど)」)
外町 下新町 安藤家の風物詩、
座敷蔵入り口右横に干してある「鏡餅」と、
それとほ逆に訪れるほとんどの人が気付くことがない、
安藤家の入り口の「大戸(おおど)」です。
安藤家ではお正月の鏡餅を松が明けると、
縄で編み蔵の横に干しているそうで、
寒を隔ててちょうど「干し餅」と同じ状態になります。
この餅を後日砕いて油で揚げお客様に振舞うそうです。
お正月のめでたいお餅を、皆様の為に保存して、
そのめでたさをお客様と共に分かち合う気持ち、
さすが安藤家の人々です。
お客様と共に12代商いを続けている証が、
このような目に見えない所まで配慮されていました。
地元の私達でさえ嬉しい気分になります。
当日の商いが終わり正面のガラス戸を閉めてから
内側に移動する大戸で閉めます。
それとは別に吊るしている戸を下に下ろす物を
「舞良戸(まいらど)」というそうです。
ガラス戸を閉めてから家族が帰って来る時には、
大戸の中に見える小さな引戸から家の中に入ります。
この小さな引戸が優れもので、車が四角形に造られていて、
引く度に「ガラガラ」音がするそうで、
その音で内にいる人が誰かが入ってきた事を
分かるように細工されているそうです。
昔の防犯装置ですね。
その戸はそればかりではなく今は貴重な「欅(けやき)」の一枚板で造られ、
金具もしっかりと付けられ、漆塗りも施された建具です。
角館の旧家の設え、生活を知れば知るほど、
興味深い、楽しい、勉強になる事ばかりで、
歴史の奥深さを嫌が上にも感じずにはいられません。
投稿者 角館町観光協会 : 07:18 | コメント (0)
2008年2月26日
▼ 田鉄家の「おかめ」

(外町 田鉄家 正面玄関)

(田鉄家 文庫蔵右横がまるで小路のようになっています)

(先日紹介のすずめ)
先日より紹介している外町 中町 田口家 屋号「田鉄」です。
正面玄関を入るとすぐ目の前に、「御札の入れる棚」
「おかめのお面を飾る棚」が並べられています。
このようにする理由を当主に聞いたところ、
魔除けの為ではないかとのことでした。
おかめの面は5代目当主が七つの謂われがあると
孫に教えたそうですが定かではないそうです。
そこで「おかめ(お亀、阿亀)」を調べてみると、
「おかめ」は鼻が低く頬が丸く張り出した女性の顔、
もしくはそれを表すお面のことを言います。
頬の張り出した形が「瓶(かめ)」に似ているから付けられたといい、
下膨れした顔から福が多いことで
「おたふく(お多福)」とも呼ばれてきました。
古代においては太った福々しい体型の不美人は
災厄の魔よけになると信じられており、
そのことは悪い意味では無く、
現代とは逆で「美人」の意味として「おかめ」が使われており、
「美人としてのおかめ」が悪魔をはらうとして
扱われていたとのことです。
そこで田鉄家では福を呼ぶ、厄払いの呪いの意味をこめて
玄関におかめの面を飾っていたのではないでしょうか。

(先日紹介の山鳥)
投稿者 角館町観光協会 : 07:15 | コメント (0)
2008年2月25日
▼ 角館で何でも揃う店 「いおや」

(外町 大横町 いおや)

(結い納品一式)

(神様 佛様用品 いろいろ)
外町 大横町 石造りの店「伊保商店」
通称「いおや」です。
2007年12月9日の角館紀行
「いおやさ 行って ほじ 買ってこいぃー」で紹介した、
ゆりかごから墓場まで、「ほじ」まで売っているとの、
例えまである何でも売っている店です。
そこで面白い看板を見つけました。
「結納品一式」「神様用品 佛様用品いろいろ」の看板です。
見識のある方なら勿論分かることでしょうが、
「家族書」 二親等の家族構成を書くもの
「親類書」 三親等(祖父、祖母、叔父、叔母、義兄等)を書き入れる
「祝ヘギ盆」 書類を上げる四角形の白木のお盆
「結婚記念帳」 芳名長みたいなもの
の為に準備するものなそうです。
「神様、佛様いろいろ」では
仏器・りん・高杯・本坪鈴・神鏡などが図で書かれていて、
言葉が分からない人でも図で分かるように看板に書かれていました。
この頃ここまで揃える人が少ないのですが、
更には都会ではあまり縁のない物かもしれませんが、
これだけのものが揃っています。
卒塔婆まで扱っているのでびっくりします。
面白い店ですね。
是非角館に訪れた時には足を運んでみて下さい。
隠れた掘り出し物があるかもしれませんよ。
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先日戴いたコメントへの返信
じゃりんこ様
コメントありがとうございます。
雪寄せは大変ですが、考え方一つで、
楽しんでやれば結構楽しめます。
それにしてもこの二日あまりすごい天候でした。
車を運転している時も、
スキー場で何も見えなくなる状態と同じですが、
違いは道路横に立ててある竹の棒を目安に
走る事ができることです。
あまりひどいときには車を止めて
収まるのを待つしかありませんが!
東京の人たちが、
難儀をしているのは慣れていないからで、
これが毎日の事と成ると自然と覚えます。
でも雪があるので四季が明確に分かれることなので
その分特をしているのではないでしょうか。
お富様
コメントありがとうございました。
普通のかだゆぎっこは大人の人も大丈夫なので、
70キロ以上も可能と思うのですが、
硬いところと柔らかい所があり、
子供の頃は何処かしこ歩きたくなるので、
ぬかる確率が高くなります。
日陰の場所、雪が盛り上がった南側の部分、水の流れる沢目などが
比較的柔らかいので、思わぬところでぬかったりします。
でも子供の頃はそんなこと何のそので、
長靴の中がぐしゃぐしゃになりながら学校に着き、
ストーブ(当時は薪ストーブ)で乾す毎日でした。
この頃は子供達のそのような光景を見ることができなくなり
なんか寂しい限りです。
