秋田県 角館町観光協会

 
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 ・ 武家屋敷通りのしだれざくら
   ・ 桧木内川堤のソメイヨシノ
 
  ■ 武家屋敷通りのしだれざくら  
 

< 2005年 武家屋敷通りのしだれざくら >

 武家屋敷の黒板塀に映え、見事な景観を醸し出す枝垂れ桜。その歴史は古く、今からおよそ320年前の藩政時代にさかのぼります。角館佐竹家の二代目、義明の妻がお輿入れの際に京都三条西家から持ってきた嫁入り道具の中にあった3本の桜の苗木。それが元になり長い年月を受け継がれ、今日まで残る「角館の枝垂れ桜」になったと伝えられています。現在450本ほどある枝垂れ桜の中で、152本が国の天然記念物に指定されています。

実は桜には「シダレザクラ」という品種はありません。「エドヒガンザクラ」がしだれになったもの、つまり、本来上に向かうはずの枝が下に垂れてしまったものだとされています。枝先の細胞分裂が早く進むことで先端部分の重みが増し、そのため自然に下に枝が向いてしまったと考えられているようです。武家屋敷通りの桜並木の90%以上が、この「エドヒガンザクラ」の変種である枝垂れ桜です。

 日本では多くの桜が天然記念物に指定されていますが、枝垂れる桜の国指定は少ないと言われます。角館の枝垂れ桜は群れて咲く景観が評価されました。しなやかに伸びる枝に細く連なる白と淡紅色の小さな花びら。風情ある城下町に、武家屋敷の両側から垂れ下がる桜の木々が見事に調和しています。京をしのぶ、樹齢300年の枝垂れ桜の華麗な姿は訪れる人々の心を和ませてくれるでしょう。

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  ■ 桧木内川堤のソメイヨシノ  
 

< 2005年 桧木内川堤のソメイヨシノ >

 町の中心部を流れる桧木内川堤に咲き誇るソメイヨシノ。1934年に天皇陛下のご誕生を記念して植えられたのが始まりです。現在では、全長2キロにおよぶ桜のトンネルがつくられ国の名勝にも指定されています。ソメイヨシノは環境に強くまた、緑の若葉が出る前に木全体を覆うように淡紅白色の花をつけるという特徴を持つため、満開時には花びらが豪快に枝を飾りその様子は大変見ごたえがあります。

 日本では川の堤防に桜を植えるというのは珍しいことではありませんでしたが、1972年ごろ、樹木が根をはると堤防に穴があき、そこから水がしみ込むと堤防が崩れてしまうと考えられ、堤防上には樹木を植えないという規則が河川法で定められました。それに代わって芝を植え付ける方式がとられたのです。桧木内川堤も例外ではありませんでした。町民が丹誠込めて育て上げた桜の木が切り倒されてしまうかもしれないという危機に面したのです。

 「どうにかして桜を残したい」着々と計画が進む中、町民が講じた案は「桧木内川堤の桜を法律で守ってもらおう」という考えでした。河川法に対して文化財保護法を使う、すなわち桧木内川堤2キロの桜のトンネルを残すために国の指定で文化財として法で守れるようにしようと考えついたのです。結果、町が議会に提案して堤を町道に認定。「堤防上の桜」は「並木道としての桜」となったことで切らずに残され、さらにその景観は川の緩やかな流れと調和して、まさに名画のような美しさであると評価されたのです。こうして桧木内川堤の桜が、国名勝の指定を受けるに至りました。まるでメルヘンの世界に誘われるように広がる桜色のトンネルには、町の人々の桜に寄せる熱い思いがたくさんつまっているのです。

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